仁保耳鼻科

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好酸球性副鼻腔炎の疑義3
2013.02.20

患者さんが20日振りに来院し、咳はほとんど出なくなったが鼻汁は出るといった。篩骨洞を洗浄するとこれまで出ていた黄色粘調液ではなく粘液が排出された。緑膿菌感染により増悪した副鼻腔炎が原因の咳だったが緑膿菌は消えたのだろう。緑膿菌感染は少量長期投与のマクロライド療法のため菌交代現象が起こったためのものだ。この療法は多く行われているので特に記すがその結果のこのような症例は少なくないことを経験している。また好酸球性副鼻腔炎の診断も該当しなかったことが判明した。患者さんはいまネットでよく調べているので徒に不安を与えないように心掛けなければならないだろう。

6月24日、今年最後の学校健診に行った。その時生徒で最近インフルエンザにかかったこどもがいたことを聞いた。これまでもっていたが発症しなかったウイルスがいまになって活動を起したのだろう。

3,4年前に8月に沖縄で発症したインフルエンザ症例のことを聞いた。これも同じケースだったのか。


 この週にNHKの「ためしてがってん」の製作担当者から症例の紹介を依頼された。該当する症例はいなかったので断ったが、普通でないことがあった週だった。

天候と同じようにおかしいことが続いたのだ。