仁保耳鼻科

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神奈川区医師会学術講演会(4月20日)

2012.04.20

学術講演会で「成人てんかんの治療―片頭痛、もの忘れを主訴とするものを含めて―」(座長 丹羽義和先生、講師 済生会横浜市東部病院神経内科部長 村松和浩先生)を聴いた。来院する患者が自らためらいなく”てんかん”をもっていることを告知する傾向があるので、”てんかん”の考え方が変わってきていることを感じている。また学生の時の研修旅行で上京した時北大東京同窓会が開いてくれた会で同窓のある国立病院精神科部長が話した”てんかんの発作の際に起こる循環器症状”について聞きたいと思い出席した。
 村松部長のお話は熱心に診療に取組まれていることを示す内容だった。最新の診断法と薬剤効能の進歩を知ることができたが、患者が告知するひとつの理由はこれらの進歩によって不安を持たなくなっていることだろうか。専門医も自信を持って診療しているようにみえる。
 近隣の医師から”片頭痛ともの忘れ”の症状が”てんかん”の一症状である場合があるのではないかという質問があった。疾患には典型例の他に非典型例が必ず存在するのでその可能性があるのではないだろうか。区医師会には優秀な医師が多いので彼らは既にそれを知っていて実行されているのだろう。私は”てんかん患者”がアレルギー性鼻炎を発症した時の抗アレルギー薬の併用時の相互作用についても質問した。問題はないだろうとのことだった。
 多くの参加者とともに充実した時間を過ごすことができた講演会だった。