仁保耳鼻科

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「闘いの日々 安らぎのとき ある医学徒の回想」東北大名誉教授高坂知節先生
2012.07.08

1月10日東北大名誉教授高坂知節先生から著書贈呈の電話を頂いた。頂いた「闘いの日々安らぎのとき ある医学徒の回想」は東北大医学部耳鼻咽喉科教室開講100年に合わせて刊行された先生の数々の追想の記録で、幅広い内容をもちそれぞれに深い愛情の思い出をもたれていることが理解できるご本だ。
 高坂先生との出会いは学会だ。先生が率いた東北大耳鼻咽喉科学教室の研究テーマのひとつと私のテーマが同じだったため学会での発表が同じ群になることがあった。先生から意見を頂いたこともあった。別に横浜に住んでおられた弟さんの知儀さんと神奈川RCで一緒になる縁があった。彼とはウマが合いよく一緒に行動したので高坂家を知ることができた。RCは”友愛”を掲げるクラブだが知儀さんは真のロータリアンだった。彼の早逝の際偲んで「ミスターワンダフル」を作成したとき、高坂先生はこころよく執筆してくださった。また記念会でのチェロの演奏のお願いに仙台から重い楽器を担いでお出でくださった。学会での討論は互いの研究成果を賭けた真剣勝負だ。その一方で真の友情をもったお付き合いがあった。ご労作の贈呈を頂いたことにはこのような理由がある。
 私は父の早逝の際に父の友人や患者さん方が作成してくださった「仁保正次追憶集」をお送りした。この本は私の励みになったので知儀さんの早逝にもご家族の励みになると考えて「ミスターワンダフル」を作成した。実際に奥様(絵画教室を主宰されている)に参加していただくために沢山のスケッチやご一家との連絡を依頼した。後日奥様から悲しみを忘れることに役立ったと感謝されたので多少はその役を果たせたと思う。
 私は高坂先生にいま取組んでいて英文での発表を予定している「アレルギー性鼻炎」についてご相談させて頂きたいとお願いした。先生はこころよくお引き受けくださったのでこれからも長いお付き合いが続く。

6月24日、今年最後の学校健診に行った。その時生徒で最近インフルエンザにかかったこどもがいたことを聞いた。これまでもっていたが発症しなかったウイルスがいまになって活動を起したのだろう。

3,4年前に8月に沖縄で発症したインフルエンザ症例のことを聞いた。これも同じケースだったのか。


 この週にNHKの「ためしてがってん」の製作担当者から症例の紹介を依頼された。該当する症例はいなかったので断ったが、普通でないことがあった週だった。

天候と同じようにおかしいことが続いたのだ。