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神奈川フラテ会（北大医学部神奈川同窓会）
2012.06.25
神奈川フラテ会が２５日開催された。総会に先立って恒例として行われている同窓による講演は今年は聖マリアンヌ医科大腎泌尿器外科教授、力石 辰也先生の「腎移植をめぐる最近の話題」だった。力石先生は１９８４年卒、昨年講演された横浜市大消化器内科教授前田 慎先生は１９９３年卒だ。彼らの世代の時代になっている。
力石教授は腎移植についての彼自身の成績を提示しての説明の他、献腎が少ない現状と臓器移植の聖マリのシステムの紹介などを懇切丁寧に発表された。それは彼の人柄と北大で得た教養の賜物という印象を受けた。若い世代の参加が多い会だったが活気があったのはそれだけではなく、講演がこのようなものだったからだろう。
私は近況報告の時、教育職にある人たちに向けて私の経験から「教育の真髄はマンツーマンにある。尊敬できる先生の一挙手一投足を学ぶことだ」と話した。学ばれる側は態度や心構えをも見られるだけでなく、若い生徒の気力と体力をも受けて立つので大変なことだ。なかなか実現できることではないが、真髄であることは間違いのないことだ。
また来年の講演は今年日本学士院賞を受賞した同窓の谷口直之先生にお願いすることが決まった。昨年の同窓の鈴木章名誉教授のノーベル賞受賞に続く日本学士院賞受賞は北大の学術面でのレベルを広く紹介するものでもあるので卒業生に活力を与えている。盛大な会になることを期待したい。