仁保耳鼻科

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耳鼻科の洗浄処置

2012.05.11

5月11日T.K.さん(76歳)が洗浄を希望して3年振りに来院した。洗浄後「洗浄してもらうと落ち着く」といった。重症な副鼻腔炎の全洞手術を父が昭和42年に行った方だ。父は日曜日も祭日も休みなく上顎、篩骨、前頭洞を洗浄したので術創が早くきれいに治癒し、今日まで再発がない。洗浄液の状態を患者と共に観察するため治癒、排泄物がなくなった状態までの経過を共に知ることができる。この一体感は信頼を生む。彼は家業を継ぐ立場にあったが苦しかったので家を出たこともあったと昔話をしていった。また何年か後まで気を楽にして過ごすことができるだろう。  洗浄処置は耳鼻科医にしかできない処置であり、その効果が大きいだけでなく両者に信頼関係をもつくるものであるので記した。