仁保耳鼻科

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筋委縮性側索硬化症の肺活量

2011.04.04

筋委縮性側索硬化症と副鼻腔炎をもつK.T.さんが副鼻腔炎に上顎洞洗浄を行うと呼吸困難が改善されると考えて4月4日八王子から来院された。検査で進行が早いという結果が出ていた。これは気管切開と胃瘻増設を意味するので心的影響も大きい。一方上顎洞洗浄をくり返したところ呼吸だけでなく全身状態が著名に改善された。肺の隅まで呼気が入るようになったという。肺活量の改善をもたらしたのだ。週に一度の来院を3回にすることを希望されたが、生きることへの意欲が湧いたのだろう。耳鼻科医としては鼻閉の改善が肺への呼気の流入量の増加をもたらすことを教えてくれた症例を経験することになった。