仁保耳鼻科

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ニュース

30年前に受診したT.T.君のこと
2010.07.08

30年前に埼玉から来院したT.T.君は2歳の時慢性中耳炎の手術と副鼻腔炎の上顎洞洗浄を私が行った患者だ。その後も10歳まで上顎洞洗浄をくり返して行って副鼻腔炎は治癒した。大学に入ってからはアレルギー性鼻炎、メニエール病のため通院した。合わせて2カ月の入院、数百日の通院をした私が診療した患者の中で最も重い病気の人だった。
6月末に母親が別の患者を紹介のため来院し、現在T.T.君は元気で働いていることを教えてくれた。2歳の時上顎洞洗浄は母親の膝に彼が座って行ったが、私が行った上顎洞洗浄の最小年齢の患者なので、その写真は外国での学会発表の時にもスライドで見せている。母親は10年振りに来院した。T.T.君のその後の報告を兼ねてのことだったが、彼が健康で活躍していることを聞いて何よりも喜んでいる。

6月24日、今年最後の学校健診に行った。その時生徒で最近インフルエンザにかかったこどもがいたことを聞いた。これまでもっていたが発症しなかったウイルスがいまになって活動を起したのだろう。

3,4年前に8月に沖縄で発症したインフルエンザ症例のことを聞いた。これも同じケースだったのか。


 この週にNHKの「ためしてがってん」の製作担当者から症例の紹介を依頼された。該当する症例はいなかったので断ったが、普通でないことがあった週だった。

天候と同じようにおかしいことが続いたのだ。