仁保耳鼻科

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青森県三沢市の親子の患者
2010.07.08

平成21年7月 母(Y.U.39歳)が来院。10年間腐臭がある鼻漏が続いていた。受診時行った上顎洞の洗浄と膿汁の細菌検査で緑膿菌が検出された。有効な抗菌薬を20日間服用後来院した時の上顎洞の洗浄検査で膿汁は排泄されなかったので、治癒と認め様子をみることにした。10カ月後来院時治癒していることを確認したが、緑膿菌性上顎洞炎でもこのように早く治るケースもある。

22年7月に娘(K.U.7歳)が数年間鼻漏が続いているため受診した。上顎洞の膿汁からインフルエンザ菌が検出された。1週間毎日2回上顎洞を洗浄したが、なお膿汁が排泄されるため夏休みに再度治療することにして三沢に帰った。
母親は投薬だけの治療に疑問をもち来浜したが、このような疑問をもって来院する患者は少なくない。また小児の慢性副鼻腔炎は小児の間に治さないと成人まで続く副鼻腔炎になる。この2点が重要な患者だったので、紹介した。

6月24日、今年最後の学校健診に行った。その時生徒で最近インフルエンザにかかったこどもがいたことを聞いた。これまでもっていたが発症しなかったウイルスがいまになって活動を起したのだろう。

3,4年前に8月に沖縄で発症したインフルエンザ症例のことを聞いた。これも同じケースだったのか。


 この週にNHKの「ためしてがってん」の製作担当者から症例の紹介を依頼された。該当する症例はいなかったので断ったが、普通でないことがあった週だった。

天候と同じようにおかしいことが続いたのだ。