仁保耳鼻科

仁保耳鼻科

ニュース

学童健診の季節の到来

2015.03.20

学童健診の季節が始まり、昨日S学院小学校生徒300名を健診した。印象の第一はこれまでの病気の傾向が一層強まった感があったことだ。副鼻腔炎と診断した生徒は1名だけで、アレルギー性鼻炎をもつ生徒は少なくなかった。中耳炎の治療のためのチューブを過去には入れたという生徒はいたが、チューブを入れていた生徒はいなかった。これまでは副鼻腔炎と診断した生徒は数名いたし、チューブを入れた生徒も診たが、いなかったことは児童の病気の姿が変わってきていることを現わしているのだ。
 一方来院する児童の中に強度のアレルギー性鼻炎の子供を診るようになっている。長い間小児科で治療されていたが、軽快しなかった子供だ。アレルギー性鼻炎も悪化すると副鼻腔炎になり、そうなると治しづらくなる。それだけでなく子供が心身共に弱ってしまうことになるので、医師はいつまでも放さないでいることがないようにしなければならないだろう。