仁保耳鼻科

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横浜市耳鼻咽喉科医会会報第32号

2014.01.02

横浜市耳鼻咽喉科医会会報から依頼され投稿した「睡眠時無呼吸症候群の耳鼻咽喉科医の役割」が掲載された会報が届いた。睡眠時無呼吸症候群の主な症状のいびきや睡眠の障害は鼻腔や咽喉頭の病変によって生じることが多い。耳鼻咽喉科医はそれらを熟知しているが、呼吸科医は検査の結果小児ではアデノイドと扁桃の切除を、成人ではCPAPを勧めている。口蓋垂軟口蓋咽頭形成術が行われる場合もある。
 一方アデノイドや扁桃の肥大は二次的なものなのでその原因を治療すると切除しなくても症状を失わせることができる。口蓋垂軟口蓋咽頭形成術を施行されたが満足する結果を得られないままあきらめていた人が別の症状の為受診することがある。その時その原因が発見されて治療されいびきや睡眠の障害が消えることもある。
 この経験から日頃考えていた睡眠時無呼吸症候群の耳鼻咽喉科医の役割を述べた。