仁保耳鼻科

仁保耳鼻科

ニュース

重症喘息とアレルギー性鼻副鼻腔炎合併症例のゾレアの効果
2012.07.31

昨年11月から東京女子医大呼吸器科でゾレア(ヒト抗IGEモノクローナル抗体)を投与されていたが軽快しなかった症例(58歳)が7月31日来院した。知人の紹介とHPを見ての来院だった。上顎洞を洗浄すると後鼻漏がなくなり喘息によい影響があるだろうと考えてのことだった。上顎洞洗浄とアレルギー性鼻炎の治療を行った。11月15日、2回目の来院をした時アレルギー性鼻炎と咽喉頭炎は軽快していた。上顎洞炎の軽快がゾレアの効果を促進したのだ。ゾレアはアレルギー性鼻副鼻腔炎にも効果があるのだろう。
 以前投与されていた点鼻薬は合わないため当院で処方したものを希望した。4種類の点鼻薬を備えていて合うものを処方しているが、ヒトによって合うものが異なることを経験している。長く置いているものといって渡すとその方がよいといった。長く病に苦しんでいる方であり、父と兄が医師であるので医学の知識ももっているのだ。
 ゾレアの効果を初めて知ったが、アレルギー性鼻副鼻腔炎の治療の大切さとそれへのゾレアの効果も知ることができた症例だった。

6月24日、今年最後の学校健診に行った。その時生徒で最近インフルエンザにかかったこどもがいたことを聞いた。これまでもっていたが発症しなかったウイルスがいまになって活動を起したのだろう。

3,4年前に8月に沖縄で発症したインフルエンザ症例のことを聞いた。これも同じケースだったのか。


 この週にNHKの「ためしてがってん」の製作担当者から症例の紹介を依頼された。該当する症例はいなかったので断ったが、普通でないことがあった週だった。

天候と同じようにおかしいことが続いたのだ。