仁保耳鼻科

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ニュース

K.S.君(アレルギー性鼻炎の項で記載した症例)来院

2007.06.23

2月25日の治療後、毎日登校していると言う。25日に投与した抗菌薬がよく効き、副鼻腔炎が治り始め、頭痛が起こらなくなったためだ。
この症例はいくつかの問題を提起した。

1.不登校の原因は副鼻腔炎による頭痛だった。頭痛はアレルギー性鼻炎が副鼻腔炎の症状を悪化させ生じたが、
アレルギー性鼻炎の増加のためこのような症例は増加することが予想される。不登校の原因の一つとして留意されなければならないだろう。

2.受診前に抗アレルギー薬とマクロライドが投与されていたが、効果はなかった。

3.上顎洞洗浄、細菌と薬剤感受性検査が治療の為に不可欠だった。

4.家族は脳の検査を必要と考えた。(7ヶ月の間に2回CT撮影が行われていた。)

不登校児童の中に同じような病気が原因することがある可能性があること、副鼻腔炎が難しくなったことを痛感させられた症例だった。