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神奈川県医師会報１１月号
2014.11.08
神奈川県医師会報１１月号に「戦争を語り継ぐ（３） 戦争の恐怖 ナパーム弾の非道と残虐性」が掲載された。８月に放映されたＮＨＫスペシャル「狂気の戦場 ペリリュー」を見て感想を記したものだ。この画面には開発されたばかりのナパーム弾の爆撃と火炎照射の姿とその被害が写されていた。さらに守備隊は全員玉砕を司令部から命じられていたこと、その直前には食料や弾薬が尽きたため切り込みによる最後を司令部に隊長が嘆願していたこと、その挙句に守備隊の全滅が起こったことなど、衝撃の全貌が写された。
一方ナパーム弾はこの後本土空爆で大量に投下された。史上最大の爆撃である東京大空襲はこのナパーム弾の投下によるものだった。さらにベトナムでも投下されたがその模様は”Ｔｈｅ rain” と表現され，総量は４０万トンといわれる。１９７３年ピューリッアー賞受賞写真の”戦争の恐怖”は逃げまどう子供を撮影したものだ。中央の裸の少女は衣服に付いたナパーム弾を振り払うために脱ぎ捨てたのだろう。
東日本大震災の津波の跡を見て東京大空襲の跡を思い浮かべたひとがいた。私も横浜空襲の跡を見たが同じ印象をもったので 戦争を語り継ぎ再び戦禍にまみれないことを願って記した。Ｖ