仁保耳鼻科

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アレルギー性鼻炎の青年のこと

2015.07.16
7月7日、大学受験を控えた青年がレーザーまたは全身麻酔下の手術を勧められたが希望せず、当院受診を祖母に勧められて受診した。アレルギー性鼻炎が認められたため当院の方法の治療をし、手術の必要はないことを説明した。16日、来院した時軽快を確認した。このように手術を勧められているひとは少なくない。受験を前にして頭重感や記憶、集中力の低下に悩んでいるひとにこれらの手術がが勧められるのだ。この青年は以前当院を受診していた祖母がいて、彼女が当院受診を強く勧めたため受診した。カルテを見ると彼女の受診は1955年だった。当院では戦後のカルテは全て保管している。そのため家族の病気の傾向をも知って治療できることは有益なことだ。また患者さんの長い経過を知りそのうえで治療することも必要なことだ。いま耳鼻科の手術適応の基準があやふやだ。そのため手術をしても良くならないひとや手術がかえって病状を悪化させた場合も経験しているので、セカンドオピニオンを求める必要があることを訴えたい。